こんにちわ!
『HAIRDRESSERS DAF 湘南・茅ヶ崎』 のオーナ兼スタイリストをしていますダイスケです!
今回の記事ではこの前担当させてもらったお客さまのスタイルを紹介します。
美容師さん向けに記事にしている訳ではないので詳しい説明はしません
なるべくわかり安く解説し、そしてお客様が美容師さんはこんな事をしているんだなって思っていただければ幸いです。
さてその時のお客様の状態は、毛先から中間にかけてパーマがかかっています。
そのパーマを落としたいとのことでした
パーマを落とす場合、何パターンかの方法があるのですが、毛質的ストレート薬を使った方が綺麗になりそうだったので、ストパーの手順で落としていきます。
そして根元が少し伸びてきていたのでカラーをする事になりました。
基本的にはパーマとカラーは同時に施術することは髪へのダメージを考えると避けた方が良いのですが、みなさん中々時間がないみたいで・・・
できるだけ、処理剤などを使用して髪への負担を減らしながら施術していきます
ここ凄く大事です!
まずはパーマを落とす作業から始めます!
髪のダメージは当然ながら、毛先の方がより痛んでいますよね?
なので、毛先と中間では髪の内部の状態が違うんです。
なので、普通に薬を塗布すると根元➡︎中間➡︎毛先でかかりムラが出てしまったりします。
なので、健康な状態の髪の部分とかかり具合が同じようになるように毛先を中心に色々な淡白質などを、分子の小さい物から順に髪の内部へ入れていきます。
ここも大事です!
こんなケミカルの事もお勉強するのが美容師さんなんです。
毛先が擬似的にも健康な状態と同じような状態を作ってから施術します。
今回は縮毛矯正のお薬を使います。
矯正剤は髪質などによって、強、中、弱みたいに薬の強さが違うものが実はあるんですね
僕たちはこれを混ぜて調合したりしながら、お客様の髪質に合わせて使っていきます。
今回は1番弱いものを使用しています。
今回の場合は、パーマを落としたいのですが、毛先まですごいストレートにはしたくありませんでした。
できれば少し丸みが残るくらいの感じにしたく、さらに髪への負担を最小に抑える事で髪の美しさもキープしたかったからです。
そしてこんな感じに薬を塗布していきます。
中間から毛先にだけ薬をつけました!
根元はパーマがかかっていないのでそのまま残します。
この後は、この薬を流しま〜す。
流してから、シャンプー台で中間処理って言う作業をします
ほとんどの美容師が使う薬はアルカリ性です。
縮毛矯正の薬を使用したことによって傾いているPHの調整をします。
この時髪の毛はアルカリ性に傾いているので、酸性の液体を髪に塗布しアルカリを酸性へ戻します。
この事による効果は多岐に渡るのですが説明すると大変なんですけどね
髪への負担も、施術後に受けるダメージにも仕上りの質感も
全部にとってプラスになるよと覚えておいてください 笑
このちょっとの手間を惜しむと仕上がりに差が出てくるんですよね〜
流してからはお席で完全に髪を乾かしてから、ストレートアイロンで髪をまっすぐにしていきます。
みなさんも知ってると思いますが、このアイロンを使うストレートパーマがいわゆる縮毛矯正ってやつなんです。
今回の場合は、しっかりと真っ直ぐにしたい訳ではないので、アイロンは低温での処理になります。
どれくらいしっかりと伸ばしたいかで、薬の強弱やアイロンの温度なんかが変わってきます。
低温のアイロンでまっすぐに伸ばした後で、コテを使って髪に自然な丸みを出していきます。
毛先ツンツンな縮毛矯正ではちょっと可愛くないですもんね?
この作業でプロセスが1つ増えてしまいますが、仕上がりのクオリティーを考えると外せません!
ただし僕は構いませんが時間がかかってしまいます。
僕のお店はホームページにも書いていますが、じっくり施術したいのでいつもの美容院よりも少し時間がかかってしまう事があります。
お時間に余裕を持って来店していただくか、何時までに終わらせてとか伝えてもらうか・・・
とにかく気軽に聞いてください。
時間に追われながらの作業だとどうしても良いものが作れないのでよろしくお願いします。
そしてコテの作業の後はパーマの2液を同じようにつけて終わりです!
次はカラーです!
いつもは白髪染めで根元を毎回染めていました。
今の状態を見てみると毛先の色が退色していてあまり綺麗な状態ではありません。
退色が進むと、色味がなくなってきて毛質にもよるのですが、オレンジや赤みが強く出てきて、銅線見たくキラキラした感じになります。
なっていませんか?みなさんの毛先は?
彼女は毎月1回必ず周期的に染めにきています
そのため伸びているところは1cmくらいです
白髪はすこーしだけあります。
今までは、白髪をしっかり染めたいとの事だったので、白髪染めの7トーンくらいで染めていました。
今回からはおしゃれ染めのイルミナカラーで染めていきます。
根元は頭皮の体温があるため比較的すぐに染まるので、まずは毛先に色味を入れていきます
はい こんな感じに中間から毛先に塗りまーす
この時、前の工程でも使用しました前処理剤を先に塗布しています。
毛先はケラチンとコラーゲンの入ったやつを
中間はコラーゲンだけ
これを塗布後にドライヤーで乾かしてから、カラー剤は塗っています。
さらに、カラー剤は6%とか3%とか2液の強さが選べるのですが、今回は毛先には弱い薬を使っています。
なぜか?
今回は髪の明るさを上げたいのではなく、色味を足したいからです。
通常は明るくしたい時は強い薬を使います
2トーンくらいならば弱い薬でもいける時もあります
まあこの辺は説明は難しいので、その時の髪の状態や、お客様との相談で決めます。
こんな感じで、実は髪の毛に最も少ないダメージで施術できるように裏ではやっています。
なかなか実感できないんですけどね・・・
右と左で薬を分けてやって、比べてもらえれば実感できるのですが
そんな事、誰もやりたくないですし、そもそも僕もめんどくさいですし
僕、実はこんな事やってますよ〜 みたいにお客さんにアピールしないと気づいてもらえないので
何気に美容師の報われない瞬間でもあります。笑
・・・・・
この時の使用カラーは
アッシュ系とベージュ系にちょいブルーです。
この色の話は難しいです
アッシュとベージュで今流行りのグレージュカラーです
このグレージュは簡単に言うと赤やオレンジが入ってない色だとも言い換えられます。
日本人に多い赤やオレンジの色味がないって事は流行りの外国人風カラーです。
はいそれです!
こうやって薬を混ぜて作ります。
そこにブルーです。
青は黄色味を打ち消します。
黄➡︎オレンジ➡︎赤ですよね? 絵の具でもしも色を作るならこんな感じに色ってなってますよね?
そして青は黄色を打ち消しす色なんです
オレンジ中心に黄色と赤も入っていない色
そしてこの色は暖色系ですよね?
暖かい感じの色ですよね?
って事は暖色系も否定するなら
この色は寒色系の色
そうっす
夏も終わりですし、彼女は僕と年も近いのでちょっと季節を早取りしたクールな大人な女性をカラーで表現したいなと思いました。
これはブルージュなんて呼ばれたりもしてますね
ブルーとベージュでブルージュカラー
なんか最近こんな名前ばっかで僕たち美容師さんもちょっとうんざりです。
カラーってこんな事考えながらいつもやってます。
詳しく知りたい方はどんどん質問してくださいね!
カラーで実はすごく印象って変わるんですよ!
また単色で染めるのではなく、ハイライトやローライト、さらにインナーカラーとか色々な染め方あります
こう言うのをやると、一気におしゃれになります。
全然違いますよ!
それはま今度お話しするとして!
中間から毛先に塗布した後、時間差で根元を塗っていくのですが
このカラーはおしゃれ染めです。
基本的には明るくするのが目的なので、白髪にはあまりしっかり色がはいりません。
さらに、根元は体温で暖かいため薬の反応が良いため明るくなりやすい
毛先と同じ薬だと根元だけ明るくなってしまうので、毛先より暗い薬を使う事で通常より長い時間置くことができます。
こうする事で白髪にも少ししっかりと色が入ります。
あとは流すだけです。
やはりこの時、髪のPHはアルカリ性に傾いているのでしっかりと酸性に戻します。
さらに、今回はイルミナカラーで全体を染めたのでイルミナカラー専用のトリートメントで仕上げです。
このイルミナヴェールトリートメントはカラー後の残留する成分を取り除きます
さらに、カラー剤と反応する事でさらに艶感がアップし、手触りもとても良いです。
ホームケアもついてくるのですが、そのホームケアがものすごく良いです!
ぜひセットで試してもらいたいトリートメントです!
はい こんな感じでできたのがこんな感じです 笑
ちょっと光の加減でかなり暗く見えますが実際はもう少し明るいです!
毛先の柔らかさも表現できていい感じでしょ?
艶もありますし
縮毛矯正して全体のカラーをした後ですよ
もちろんダメージが0と言えば嘘になります。
薬を塗った時点で髪はダメージを受け始めていますから
でも、矯正の強さを調整し、少しアイロン処理をする事で髪の表面の光の反射を高める事で艶感を
カラーの色味を入れ直す事で、クールさと落ち着きを出せたかな?
最後は毛先中心に僕も超おすすめのN.(エヌドット)のスタイリング剤を揉み込んで終了!!!!
今回のお客様は5時間かかりました〜 笑
長いですよね・・・
僕も大変ですが
お客様もずっと座っているの大変ですよね?
僕のお店は僕一人しかいないので、好きにくつろいでもらって大丈夫です
店内をふらふらしてもらってもOKですし、外でならタバコの灰皿もベンチも用意しています。
今回のようなパターンの時は、カウンセリングがとても大事になります。
もちろん、料金もそうですし、仕上がりのイメージのすり合わせや、目的のイメージにたどり着く方法が数パターンある場合などもあります
その時は、この場合は料金がいくらで、こう言うメリットとデメリットがあるなどしっかりと相談をした上で僕もやりたいと考えてます。
また、スタイルを撮影させてもらえる機会があったらスタイルの解説を今後もしていきたいと考えてます。
今回はここまで
ではまた〜