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第二回「『カラーリング後の後処理はとっても大事』老化の原因物質を徹底除去編

執筆者の写真: DAF
DAF
6 時間前
読了時間: 8分

当店ご利用のお客様、そしてこのブログを見てくださる方々、神奈川県にある海の街、茅ヶ崎にある美容室DAFのオーナーをしていますダイスケです。

よろしくお願いします。


さて前回のブログ、第一回『カラーリング後の後処理はとっても大事』残留物は老化の原因編

にて、カラーをした後には、実は髪の内部に残留物質が残ってしまいます!!

って話をしました。


それは2つあって、1つは髪のキューティクルに悪さをする「残留アルカリ」

髪の中の栄養分とせっかく染めた染料が流出してしまう原因で、褪色が早くなってしまいます。


もう1つは残留過酸化水素」と言い、髪の内部に1〜2週間も留まって、「酸化反応」「老化現象」を引き起こし、白髪を増やし・頭皮をたるませシワを増やし・髪を痛ませます。

皆さん綺麗になるために染めてるのに意味ないじゃん。

って話をしました。

前回のブログ内容を超簡単に説明をしましたが、詳しく知りたい方は前回のブログに戻って是非見返してください。


これらの残留物資の除去・分解はお客様自身が家で何かをするのでは無く、美容室側でカラー剤を流す時に施術する事がもっとも大切です。

なぜかと言うと残留物質を除去するにはタイムリミットがあるからです。

これらのケアは、カラーの直後に行うのが鉄則で、時間が過ぎてしまうと既に髪内部の破壊が進んでしまい、後から除去・分解をしても意味がありません。

そして今回はこの残留物質にどのように、当店DAFではアプローチをしているのかを説明しようと思います。


残留過酸化水素の分解


過酸化水素とは、カラーの2剤として広く使われています。(カラー剤は1剤と2剤を混ぜ合わせて使用します)

その目的は髪のメラニン色素を破壊し脱色したり、カラー剤に含まれる染料を、酸化反応で発色させる目的で使用します。

カラーリングには絶対に必要な薬剤になります。


なぜ残留するのか? カラーは髪内部で発色させる必要があるため、カラー剤は浸透しやすい設計にわざと作られています。

そのためシャンプーで髪の表面を洗っただけでは、髪内部に浸透し閉じ込められた成分は洗い出すことが出来ません。


残留除去を行わないでシャンプーだけをすると、紫外線やドライヤーやストレート・カールアイロンなどの熱に反応して、強力な酸化力持つ「悪玉活性酸素」に変化します。

この活性酸素が髪の主成分のケラチンタンパクを破壊して、スカスカの乾燥毛にしてしまい、頭皮の毛母細胞(髪を作る毛根の事)やメラノサイト(黒髪の色を作る所)も攻撃して、白髪の増加や薄毛の進行を招いたりします。

怖いですね・・・。


当店ではシャンプー前に「カタラーゼ」(酵素)を使用して、過酸化水素を分解・除去してからシャンプーをします。

カタラーゼの効果は後述します。


どんな事をするのか?

まずシャンプー台で、当店で使用している泡状の酵素を、髪にたっぷり塗布していき、少しのお湯を足しながら、良く混ぜ合わせてもみ込んできます。

これは「乳化」と言う技術で、僕が美容師を始める前からある基本的な技術になります。


乳化の目的は、簡単に言うと水とカラー剤を混ぜ合わせて、頭皮や髪からしっかりと剥がし落とす為にする重要な工程です。

カラー剤は髪に密着させるため粘り気のあるクリーム(油分)で出来ています。

油は水を弾くため、いきなりお湯で流してシャンプーをしても、頭皮や毛穴やキューティクルの隙間に入り込んだカラー剤は、完全に落ちず残留の原因になってしまいます。

そこで乳化をする事で、カラー剤に含まれる界面活性剤を働かせ水に溶けやすい乳化状にしてから流します。



乳化によって得られる4つの効果


<頭皮に残留するジアミンを除去しアレルギーを予防する>


カラー後の痒みやアレルギーの原因となる、ジアミン染料は頭皮の角質層や、毛穴に残りやすい性質があります。

乳化をして毛穴に詰まった未反応のジアミンや過酸化水素を浮き上がらせて洗い流せるため、将来的なジアミンアレルギーの発症リスクを下げる事ができる。


<髪の色持ちが良くなる>


カラー剤が発色する時に、発色しきれなかった不安定な染料が残ります。

これを乳化する事によって、酸素と混ぜ合わせ酸化反応をしっかり終わらせつつ、優しく取り除く事で、染料がしっかりと髪へ定着します。

結果、褪色するスピードを劇的に防ぐ事ができます。


<頭皮やフェイスラインの色素沈着を綺麗に落とす>


白髪染めや暗いトーンのカラーの場合、フェイスラインや地肌が暗く染まってしまう事が多々あります。

乳化をしてカラーを浮かせる事で、少し刺激のあるカラーリムーバーで、ゴシゴシ擦る事なく落とす事ができる。


<髪へのダメージを最小限に抑える>


カラー直後の髪はアルカリ性に傾いていて、非常にデリケートな状態にあります。

いきなりシャンプーをすると髪に強い摩擦がかかり、キューティクルを痛めやすくなります。

また乳化をする事で、未反応のカラー剤の酸化反応を完了させると、強いアルカリ性からPHを酸性方向へゆっくりと移行する事ができ、お湯をいきなりかける事によるPHの急激な変化によるダメージを防ぐ事ができます。



上記の様な効果が得られるのが乳化となります。

良い事ばかりでしょ?

だから乳化作業は絶対に外せない施術の1つなんです。

多くの方がヘアスタイルやカラーの色などばかりを注目しがちですが、こういう見えない所で行う作業こそが、本当の意味で美容師の価値を決める大事なポイントだと僕は思います。


そして前記した「カタラーゼ」を、この乳化作業の時に一緒に僕は使用します。

このカタラーゼは過酸化水素を「水」「酸素」に分解してくれる酵素になります。

乳化して残留物質を髪や頭皮から分離して剥がしながら、さらに酵素の力によって分解することで、より残留物を頭皮と髪から追い出していきます。


当店使用のカタラーゼの中に入っている成分は、色々とあるのですが全て説明しても難しくなってしまうので、代表的な成分だけ簡単に説明しますね。

ちなみにこの薬剤はびっくりするぐらい怪しい緑色をしています。

銅クロロ入りカタラーゼ


<銅クロロフィル>


銅クロロが過酸化水素と反応し、水と酸素に瞬時に分解を促してくれます。

また優れた消臭・抗菌効果も持っているのでカラー後の残臭を軽減してくれる効果も持ち合わせています。


<ヘマチン>


ヘマチンは血液の中にあるヘモグロビン由来の成分で、抗酸化作用があり何かに結合したがる性質があります。

残留する過酸化水素と結合し分解、さらに髪の主成分であるケラチンとも結合する事で髪にハリ・コシも与えてくれます。


<レブリン酸・りんご酸・クエン酸>


レブリン酸は良く髪質改善トリートメントに含まれる成分で、髪のタンパクと結合することでハリ・コシを与えながら保水性を上げてくれます。

またこの3種の酸の力がPH調整の役割を果たし、アルカリに傾いた髪を髪本来のPH4.5〜5.5に戻す事で、開いてしまったキューティクルを閉じてくれるので、色持ちが良くなったり、手触り感の向上も期待できます。



これ以外にも保湿成分なども入っているのですが、残留物の除去・分解が今回のテーマなので、この3つを紹介しました。


しっかりと乳化した後は、お湯で良くカラー剤を流して、いよいよシャンプーです。

当店ではもちろんシャンプーにもこだわります。

カラーの時は2回シャンプーをするのですが、1回目は上記した銅クロロや他の酵素入りのシャンプー剤を使用します。

ここでさらに徹底的に残留物質を除去・分解していきます。

このシャンプーはクレンジングシャンプーって言うジャンルの物で、あえて洗浄力が強いタイプの物を使ってます。

アミノ酸系などのシャンプーは洗浄力が弱い傾向にあり、髪に中から悪いもの追い出すには向いていません。

だから1回目のシャンプーの時は、しっかりと残留物を髪から追い出せる、洗浄力の強い物を使い、出来るだけ髪を素の状態にします。

2回目はちゃんとタンパク質の入った贅沢でリッチなシャンプーで洗います。

そしてトリートメントを付けて流して終わり。


の場合もありますが、髪を触った感触や使用したカラー剤がハイトーンだった場合など、その時々に応じて、アルカリ性に傾いたPHを酸性へ戻す薬剤を追加使用します。

当店で使用する髪質改善トリートメントが、ちょうど髪本来のPH5程度の薬剤のため、贅沢にもそれを使用してPHの調整剤としています。


このトリートメントの成分や効果も本当は紹介したいのですが、長くなってしまうのでいつかまた紹介したいと思います。

こんな感じで、ただカラーリングをして流すと言う工程の中にも、実はこんなに奥深く、たくさんの理論などが存在します。


簡単に書くつもりでしたが、なんだか難しくなってしまいました。

皆さんにはこれだけ覚えてくれれば大丈夫です。

「カラーすると老化する」「だから老化する原因を分解・除去する」「いつまでも綺麗でいられる」

超かんたん!以上!


今回のブログは2部構成になってますので、もしこのブログから読んだ方は、第一回『カラーリング後の後処理はとっても大事』残留物は老化の原因編。←クリックするとページへ飛びます。

の方も是非お読みください。


美容師の仕事って技術職だと思われがちですが、実は科学的な知識が凄く必要な研究職的な要素も多くあります。

皆さんに美容師はどんな仕事をしているのか?

どのような施術をする美容室が良い店なのか?

少しでも我々、美容師の事を知ってもらいたいと言う思いと、あなたのお住みの地域の美容室選びの参考にでもしてもらっていただけたらと思い、こんな風に色々と書いてみました。

次回はこの流れで当店DAFで次に導入する、新発売されためちゃくちゃ良いカラー剤の事を紹介するか、痛んだ髪にはマストなホームケア製品を紹介しようと思ってます。

ありがとうございました。


美容室DAF 店主 ダイスケ


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