みなさんこんにちわ!
このブログの管理人のダイスケです!
どうぞよろしく。
当店、『HAIRDRESSERS DAF』は神奈川県茅ケ崎市にお店を構えてもうすぐ3年を迎えます。
そして僕の美容師としてのキャリアはおよそ20年になります。
20年のキャリアの中にお客様との出会いや別れが何度もあるのですが、最近ふっと気づいた事があります。
独立前に働いていたお店で担当させていただいていた、お客様がいます。
独立後も以前きて頂いていた職場から遠くなってしまったのにも関わらず、わざわざ当店まで来て下さっていたお客様から最近連絡がありません。
ただ単純に私の技術不足や接客に問題があって失客してしまったのならば良いのですが。
嫌・・・良くはないか・・・。
そのお客様は高齢のお婆ちゃんで、急に来なくなってしまったので心配をしています。
そのお客様を担当させて頂く様になってからおよそ7年ほど経ちます。
7年間と言えば小学生が卒業し中学生になってしまう年月なんですよね。
僕ももちろん歳を取りましたが、お客様も同じように歳を取っていきます。
そのお客様も今では80歳を少しばかり超えた歳になりました、30代だった僕も今年で
40代になります・・・。
美容師としてお客様と一緒に歳を重ねていき、末長く担当させて頂くことは、美容師冥利に尽きる事だと僕は思っています。
ですが長く担当させて頂くと言うことは、いつかは僕の出番が無くなってしまう時が来ると言う事。
それはお客様が引っ越しをされたり、何かしらの理由で来れなくなったり、亡くなったり・・・。
今回の場合はわかりませんが、実際このお客様のお年を考えると何かあっても不思議ではありません。
1つ思い当たる節と言うか?推測できる事は、最近年配の方の自動車事故のニュースを良く目にします、このお客様も当店DAFまでいつも車でお越しでした。
お話ししていてもハキハキしていましたし体の方も問題はなさそうに見えましたが、これだけニュースで高齢者の自動車事故のことを取り上げられてますから、運転を控えるようになった為に来れなくなったのかな?って思います。
高齢ために運転を辞めたことによって来店されなくなったのならば良いのですが・・・。
何かあった方が悲しいですからね。
以前にも同様な事がありました。
やはりその方も高齢の方で以前働いていた美容室近くに住まれていて、今の僕のお店に遠くから車でわざわざ来てくださっていました。
何度か来店くださったのですが、運転する姿を見たときに「ちょっと危ないかもな?」って感じました。
心配に感じたので「運転して僕のお店に来るの大変じゃないですか?」と聞くと、ご家族の方にも「運転危ないんじゃない?」って言われたと聞きました。
このお客様には大変可愛がって頂き独立して、遠くなってしまった僕のお店まで来てくれて、本当に愛されているなと感じました。
僕も実の祖母のように慕っていましたので、何かあってからでは遅いと思い泣く泣く感謝の意を伝え、そして以前働いていたお店のスタッフを紹介し当店へ来て貰うことを断りました。
もちろん来店くだされば売り上げにもなりますし、大好きなお客様なのでこれからももっと末長く担当させていただけたらとも思いましたが、その為に誰かが悲しい思いをするリスクを考えると断らざる得ないかなと思いました。
もしも自分の親が事故のリスクを冒してまで親しい美容師さんのところまで行きたいと言ったらば、僕は反対するでしょう。
息子である僕が知らない親の交友関係や付き合いがあるのもわかります。
僕は美容師としての長い経験の中で、長い付き合いのお客様にはある時は友達のように、そしてある時は家族の様に親愛の情を抱きます。
そしてお客様も同じ様に僕の事を友達の様に、そして家族の様に可愛がっていただいています。
そんな大好きなお客様とのお別れの時が来た時には、感謝の気持ちしかありません。
僕ができる事はただ1つだけで一期一会を大切にし、担当をさせて頂く期間は精一杯の施述をする事だけだと思います。
長い期間、担当させて頂くと気に入っていただけない時もきっと有ると思います。
もしかしたら少し失敗してしまう事もあるかと思います。
もちろんそんな事が起きない様に努力しますが・・・。
それでも来店してくださるという事は美容師としての仕事だけではなく、そこには人としての人情的な関係や信頼とかが関係するのだと思います。
人に愛されるような仕事をする事が今来店してくれてるお客様にも、今まで来て下さったお客様にも僕の出来る唯一の事なのだと感じます。
そしてそれが僕の仕事であり、そしてそれが僕のやりたい美容師の形でもあります。
でも、そのお客様にそれが出来ていたかと聞かれると・・・、う〜んって思ってしまう所も・・・。
仕事を通して色々な事を考え、そして色々な事を感じながら人は成長するものだと思います。
それは若くても年老いても変わらない事だとも思います。
今回感じた経験を生かして、次に来られるお客様にも今、来て頂いているお客様にも、この経験を生かしていこうと思いました。
とりあえず、そのお客様が何も無い事を祈るばかりです。
もしかしたら僕の勘違いで意外とヒョコッと来店してくれるかもしれませんが、今まで担当を長い間させて頂き感謝の気持ちでいっぱいです。
もしかしたらこのブログを見てくれているかもしれないので、
「O様今まで本当に長い間、髪を担当させてくれてありがとうございました!」
「これからも仕事も人生も一生懸命に美しく、そしてカッコ良く誠実に努力していきたいと思います。」
「O様も体に気をつけて素敵な毎日をお過ごし下さい。」
「そしてもしもお近くに来た場合は、いつでも良いので気軽にお話しでもしに当店まで来てくださいね」
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